新作の先達

手に取るか取らないか微妙なラインのものを取り上げてくブログにしたい。

犬ケ島

映画1100円の日に映画に行ってないけど本当に映画が好きなんですよ、ベッティです。

 

久しぶりに朝家にいたから羊のショーン見たんですけど、やっぱり面白い。三匹のいたずら豚も出てきたし満足。学生の頃にコープスブライド見てからストップモーションアニメにはまったのですが、技術や表現のクオリティの高さ、キャラクターのかわいさ、王道ストーリーと三拍子揃っていて老若男女にオススメできるし、下振れが少ないジャンルです。ぜひ見ていただきたい。

 

犬ヶ島

⭐️⭐️⭐️

 

統一感が無くてよく分からなくなってるアート作品。

 

大人の都合で捨てられた愛犬を探しにいくハートフルストーリー、に見せかけた外国人監督の考えた最強の日本を表現した合間にストーリーを織り込んだ話。

 

アニメーションはすごく良かったでした。特に近年のアニメ映画で見ることのなくなった乱闘シーンを砂埃で表現するといった、昔の漫画でありそうな描写が取り入れられているのは結構新鮮でした。トイストーリー位から写実的で美麗な描写が台頭してますが、アニメーション独特の表現の方が躍動感がありますよね。寿司のシーンとゴンドラのシーンは必見です。

 

しかし、アニメーションの良さを他の要素で差し引きゼロにしてるのが本作品。

まずは、製作陣が日本文化に精通しているのに煽ってるんじゃないの?って描写が見られる。特に歌舞伎の見得を意識したようなドヤ顔ドン!を連打されて鬱陶しい。また近現代の日本の悪い所を集約したような世界観はちょっと嫌でした。

 

また、統一感がないので対象年齢が絞りきれてなくて思ってたのと違うって感じる人が多そう。英独の共同制作なのですが、キャラクター毎、シーン毎に違う制作チームが作ったのではないかというくらい掛け合いのテンション、シリアス度等が違ってしんどかったですし、余計なことを間で盛り込みすぎてて最後の戦闘シーンは尺が足りてないので消化不良。

また、無駄に犬が傷ついたり傷つけられてたりするので、動物好きな人にはお勧めできない。

 

多分数年したらEテレで放映される気がしますが、日本ではストップモーションアニメが公開されることが少ないので好きな方はぜひ見てみるといいかもしれません。

それではよいアニメライフを