新作の先達

手に取るか取らないか微妙なラインのものを取り上げてくブログにしたい。

ダーリンインザフランキス〜近未来系青春群像SFラブコメ

最後2話を観てないから、鉄血大好きベッティです。個人的には、ロボットものだからって毎週10分くらい戦闘シーンを入れるするよりは、3話に1回くらい、がっつり戦闘回を作ってくれた方が楽しいと思います。vsタービンズ戦がすごく好き。

 

ダーリンインザフランキス⭐️⭐️⭐️⭐️

製作陣がやりたい事を全部詰め込み、綺麗にまとめきってました。好き嫌いが分かれるというよりは、苦手なジャンルを受け入れられれば面白いです。

 

戦うために生まれた子供たちが、自我を持ち、自立するお話。

 

1話から6話。すごく、トリガーです。周りに置いていかれてた元天才少年が、人外女子とコンビを組んで無双するお話。間接的な性的描写が多いです。6話は主人公が一皮むけていい最終回でした。

 

7話から15話。個人的には一番好き。人外少女がみんなと仲良くなる話。15話は姫のためにみんなで協力する胸熱展開で、いい最終回でした。

 

16話から最終話。とてもキルラキルな展開。子供たちが親離れする話。21話から急展開になり、打ち切りエンドを迎えるかと思いきや、綺麗にまとめた最終回でした。

 

本作の凄いところは、キャラ回の構成。前話までに登場人物のキャラ付けを終えたうえで、改めて1話かけて掘り下げつつ、次回以降への準備も行う、という話を繰り返してます。11話で衝撃の展開があるのですが、その為の布石を7話から小出しにしたり、10話で、序盤に主人公をいじめてたお調子者の株を上げつつ、上層部クソやなという描写をしたりと、のんびりしてたら2クールで収まらない内容を収めきれてるのが本当に凄い、途中までは。

流石に21話の転調は力技感が否めなく、また、最終話は戦闘メイン回じゃなかったとはいえ、ラストバトルが他の話に見劣りしているため、尻すぼみ感、打ち切り感がします。歪な社会からの脱却という、本作で一番したかった事をする為に邪魔な人外を綺麗に退場させつつ、ラブコメとして主人公をハッピーエンドで終えるためとはいえ、雑でした。戦闘と並行して描かれる子供たちが成長していくまでの過程は最終回としてすごくいいんですが、それで戦闘シーンが残念になるなら、総集編を1回減らして前後編にすればよいのに、という感じです。

 

友人のブログぽく、本作を食べ物で例えるなら、バイキングで同じ皿に色々盛った結果、味が混ざっちゃった感じ。

 

それでも、個々の描写や話の作りは良かったので、ロボットものじゃない!と腹を括って見ていただきたいです。

 

それでは、よい青春を!