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コンフィデンスマンjpプリンセス編〜邦画ドラマもまだまだ行ける(ネタバレあり)

約1年ぶりにブログ更新のベッティです。伏線でも特別な事情でもなく、ただ筆が進まなかっただけで映画もバリバリ観てました。

 

コンフィデンスマンjpプリンセス編🌟🌟🌟前作は超えなかったけど楽しめました。

 

みなしごのシンデレラストーリー

 

実は今の彼女に勧められて本作を観ることになったため、ドラマ版は見終わってないのですが、スポーツ編→ロマンス編→本作の順で見ました。ロマンス編のオチは騙されました。モナコかわいいよ。

 

本作のオチはある意味前作よりスケールが大きいのですが、騙しの規模はスケールダウンしていました。また、ハッピーエンドではあるものの、主人公チームが現金を得ていないので、いつもの爽快感がない。また、些細なシーンに伏線や情報が山盛りで展開のさせ方は前回以上にすごいのですが、エンタメ性を高める為に一部ガバガバなところが気になります。赤星さん、出張お疲れ様です。

不満点はあるものの、この手の劇場版でありがちな『テレビでいいやん』の感想で終わらないクオリティーでした。サプライズ出演もかっこいいし、映画館で観て損はない感じでした。

 

さて

 

大手サイトのレビューだけが全てじゃない。何が正しい情報で何がメディアの策略か

今回でコンフィデンスマンjpは最終回なのか。

2021年公開延期の作品は本当に上映されるのか。

劇場版ムーランの公開延期の原因は本当にコロナだけなのか。

 

コンフィデンスマンjpプリンセス編ネタバレへようこそ。

 

コンフィデンスマンjpプリンセス編⭐️⭐️〜観客が喜ぶ為に様々なものが犠牲になっている

 

みんながハッピーエンドを迎えたと思い込むお話。

 

むちゃくちゃ核心に触れます。好きじゃないオチだったので。あと、ネタバレ後は何も楽しくない作品になる事をご理解ください。

 

人が良すぎて詐欺師に向いてないし、日本に戻っても悪徳業者に使い捨てられるのが目に見えてるから、外国の大富豪として一生を迎えた方が幸せだというダー子の粋な計らいで、こっくりは異国に置いていかれます。自分から仲間に加えておいて、帰りの船から見る朝日は綺麗だぜとかいうフラグまで打ち立てておいて、ダー子が説得するまで帰る気満々な女の子をグッバイします。そして感動のハグをして、満足げに金を得ずに帰っていきます。

 

また、偽の手紙を作成してこっくりが後継者になるのを全員に呑ませる下りもご都合展開で冷めます。

執事は本当の後継者は死産していたけど、代わりに人格者(こっくり。正統な後継者ではないことは執事だけが認識している)が後を継いでくれてよかったと納得。

他の後継者は、これまで抑圧されていたこと(後継者の要件と関係ない)を認められ、自分のやりたかったことをすることを決意。

しかし、実態は人柱に家の重圧を押し付けてるだけじゃないか?と言わざるをえない。

 

実は遺言状に残された人物は存在しなかった。前作でダー子たちが飲んでる時に後ろ姿だけ映った人物が北大路さんで、その時ダー子が言ってた(ロマンス編で言ってたけ?)「後継者を名乗る敏腕詐欺師の方が、正統な後継者より使えるで」発言を真に受けて実践した、というのがオチなのですが、詐欺師に善意を期待するなと、この世界の詐欺師は国民的海賊なみに善意の塊なのかと説教したくなりました。

 

あと、前作のモナコポジション、全部ダー子さんの仕込みだと知らされずに焦る役が五十嵐は流石に可愛そう。途中で作戦変更したとはいえ、進捗をラインでやり取りしといて作戦の全貌伝え忘れたはうっかりにも程がある。流石に「いたのか五十嵐!」の派生と言い難い。

 

伏線の張り方やシーン毎の意外な繋がりは前作同様見事な手際だったのですが、メインテーマがシリーズの前提からズレていてはまれませんでした。今回の収入は0だけどオッケーってなるダー子さんはなんか違います。

 

それでは皆さん、いいバカンスを