新作の先達

手に取るか取らないか微妙なラインのものを取り上げてくブログにしたい。

ジュラシックワールド炎の王国〜素晴らしき回帰

遺伝子とストレスが暴走をしています、ベッティです。

IMAXを体験してきました。映画館の進化が止まりませんね。とりあえず、+900円は高い。割引なしだと映画1回の料金で二次会にいけるじゃあないか。

3 D技術は昔より発達してたけど、焦点が合わないところはぼやけるし、音響の違いがよく分からないので、個人的には普通でよかったです。アングルが3 Dよりではなかったことも影響すると思うので、イーサンハントは見応えあるかもです。

 

ジュラシックワールド炎の王国⭐️⭐️⭐️⭐️ひと昔前のアドベンチャー、スリラー映画。私大歓喜

 

ぼくのかんがえたさいきょうのきょうりゅうを倒すお話パート2。

 

賛否両論、というか否の方が多い本作ですが、個人的にはツボりました。予告やサブタイトル、ポスターのせいで、噴火直前の島が舞台かと錯覚しますが、本作では、ロストワールドと同じく、島が前座で本土決戦が本編です。そもそも原題だと、サブタイトルは"fallenkingdom"で「王国の陥落」ダブルミーニングになっています。

 

毎回新しい要素を加えてくるジュラシックパークシリーズ。前作の恐竜を調教する、というアイディアは面白かったものの、ステルス能力持ちのオリジナル恐竜とかモサさんはインフレにも程があると思っていましたが、今作はまさかのデフレ化、アクションもスケールも抑え気味に来ています。

個人的にはそちらの方が嬉しかったです。スタイリッシュに恐竜が襲いかかるだけなら他の映画でお腹いっぱい。初代ジュラシックパークみたいに、サイズはそうでもないけど利口で獰猛な生物に対し、工夫して逃げ回るのが本作の魅力であり怖さ。カメラからも恐竜が消えたりするから、どこから襲いかかってくるのかドキドキします。また、決着のつき方もクラシックでいい感じ。

しかしまさか2018年になって銀幕で「志村後ろー」を観ることになるとは思わなかった。しかも何回も。

その他の演出も、前作とは違いクラシックな感じで、子ども達を興奮と恐怖のどん底に落とし込む工夫がいっぱいです。新キャラも続投組もお茶目なので、見ていて楽しい。全体的にワイワイバタバタしてるのですが、特に輸血のシーンと主人公が溶岩を避けるシーンは地味ながらワクワクします。

しかし、説教くさいシーンや切なくなるシーンはいらなかった。物悲しげな鳴き声を聞くのは辛いし、本当にどうして入れたのか小一時間くらい説教をしたい。

 

技術の進歩、ストーリーのインフレに逆行する本作は、ぜひ多くの人、特に目の肥えた若い人達に観てほしいです。また、最近の映画は観ていて疲れるというシニア世代は絶対見るべきです。

 

それではみなさん、よい回帰を。